『LlVE A LlVE』をプレイした感想などを色々と語りたいと思います。
なお、この記事は1994年にSFCソフトとして発売されたオリジナル版の感想となります。
リメイク版の感想もまた後日公開予定です。
このゲームを知ったきっかけは某掲示板のオカルト板のまとめサイトかなんかでやってたトラウマゲーム特集的なものでした。 知った当時はソフトを入手できずに諦めていたのですが、Newニンテンドー3DSのVCでもダウンロード(※)できるようになっていたので、その時にようやくプレイできました。
オカルト板で話題になるくらいならばそうとう怖いゲームなんだろうなと思われるかもしれませんが、そんなことはなく、よほどゲームが苦手でない限りは誰でも楽しめるちょっと変わったRPGです。
ゲームの内容は7つ(+α)の異なる世界・シナリオがあって、それぞれの世界のキャラクターデザインを1994年頃当時小学館の雑誌で活躍していた漫画家さんが担当しています。 その他各世界ごとにBGMやゲームシステムが異なっていたりで、うまいこと多様性を表現しています。 以下、各シナリオをクリアした順に感想をざっくりと。
◇現代編
戦闘しかないだとー!? 格闘ゲームを意識したかのような演出が多く、6人の対戦相手から好きな順に攻略可能です。 このシナリオの主人公は相手の技を食らって覚えていくスタイルで、攻略手順によっては難しかったり簡単だったり…… 森部のじーさんの奥技は強い(確信)
◇SF編
個人的にいちばん好きなシナリオかも。 宇宙航行中の貨物船内で起こる事件を捜査するアドベンチャーゲーム風味なシナリオです。ホラー要素も強く、ベヒーモスがトラウマな人も多いと言われていますね。 終盤は伍長のツンデレならぬ“軍デレ”に癒されます(笑)
◇功夫編
遊んでいて「なんだかRPGらしくなってきたぞ!」と思ったシナリオ。こっからLALの面白さがわかってきた気がします。 ももまんやフカヒレまんなど回復アイテムが美味しそう。 ラストの展開が熱い&泣けます。個人的にがんばりやで素直 なユン君がお気に入りなんですが、イケメン女子なレイちゃんや食いしん坊だけどやればできる子なサモさんも良いキャラしてます。
◇西部編
回復アイテムがハマキやバーボンという渋い世界観。罠の材料あつめ&しかけが楽しいです。
共通の敵を前に共闘するマッド・ドッグがいいキャラしてます。あと女性陣強し(笑)
ボス戦は敵の斜め前に行かないように注意!
◇原始編
よしりんこと小林よしのり先生がキャラクターデザインを担当されているだけにギャグチックなシナリオ。 う○ちやおならなど小学生が好きそうなノリ(笑)だけどストーリーは王道ボーイミーツガールで、アイテム合成や隠しボス討伐は結構楽しかったです。 ギャグっぽいノリなのに戦闘BGMが妙にカッコよくてこんなん反則だろ(褒め言葉)と思いました。
◇近未来編
このシナリオもラストが熱い! 初見プレイではアイテム強化のイベントをスルーしてしまっていたので戦闘が大変でした(反省) 2周目以降はこの辺もしっかりやったので少しは攻略が楽になりました。たい焼き屋さんのお手伝いが楽しい。 ぱんつゲーな印象も強いです(笑) あとホーリーゴーストちゃんがかわいい。
◇幕末編
とにかく難しかった。 初見プレイは0人斬りでもなく100人斬りでもない中途半端なプレイになってしまいましたが、とにかく自由度が高い&高難易度と思いました。 クリアまでにどれだけの屍の山を築いただろうか……
隠し要素も多く、所見では見逃しているイベントが多数ありました。2周以降は攻略本やサイトも参考にしつつ、なんとか0人斬りを達成できました。
◇中世編
最初から遊べる他のシナリオをすべてクリアすると遊べるシナリオ。このゲームの核となるシナリオです。
王道ファンタジーRPGの始まりかと思いきや……
あとは君自身の目で確かめてくれ
こんな感じで、各シナリオのざっくり感想は以上です。 これらをクリアすると真シナリオとも言える最終編がはじまり、これまでバラバラだった世界の主人公たちがひとつの世界に集結します。
それまでバラバラだった世界観が最後につながる演出がなんかいいなーと思いました。
音楽による演出がとても良く、特にボス戦に入るあたりの流れが熱いです。あと、アイテムを入手したときのリアクションおよびセリフ回しがキャラによって個性が出ていて良いなと思いました。 こういうの好き。シナリオによってはキャラの設定についてあまり深くふれていないのですが、これだけでも十分どんなキャラなのかを色々と妄想するのが楽しかったです。
ちょっと不満だった点はチェッカーバトルがとっつきにくいのと最終編のキャラ同士の絡みが淡白なところでしょうか。 もしリメイクしたらチェッカーバトルのチュートリアルがほしいです。 最終編のキャラ同士の絡みとかもっと見てみたかった……
『ルドラの秘宝』でも思ったことですが、1990年代のスクウェア製RPGは個性的かつチャレンジ精神にあふれていたんだなと思いました。 欲を言えばこのゲームにもっと早く出逢いたかったです。
※ニンテンドー3DSのVCおよびネットワークサービスは2024年に終了しました。
※この記事は2017年頃に書いた記事を修正したものになります。


コメント